【歌・ダンス・演技…どれが一番大事?】|板橋区大山でミュージカルレッスン|ダンス|バレエ|タップダンス|ボーカル|日本舞踊|Espoir STUDIO
こんにちは。
講師の北村です。
公式サイトがリニューアルしたので、こちらでも「北村の部屋」を開設。
ワタクシ北村が、若干のコンプラを意識しつつ、独断と偏見で好き勝手に想いを吐き出すコーナーです。
誰かの価値観を変えるキッカケになれば嬉しいですが、特に誰にも響かなくても全然気にしません!
陰でコッソリ泣きます。笑
さあ、では一発目!イキましょう!!
今日はミュージカルのレッスンについてのお話。
世間一般的にミュージカルといえば、
「歌」「ダンス」「演技」の三要素を合わせた総合芸術だという認識があると思います。
「歌えて」
「踊れて」
「芝居ができる」
そんな人じゃないとできない仕事…。
いや、ハードル高いな。笑
細かく見ると、もっといっぱいあるんやけどね
そして、そんな学ぶべきものが多い「ミュージカル俳優」を目指す人からの質問でよくあるのが
・歌とダンス、演技。どれが一番大事ですか?
・何から勉強すればいいですか?
・どのジャンルに力を入れるべきですか?
というもの。
答えはいたってシンプル。
全部だョ。笑
いやそんなん分かっとんねん!
でも全部を濃い濃度で同時にはできへんじゃろがい!
とりあえず何したらええんか教えんかゴルゥアー!!
…ですね。笑
では、これからミュージカル俳優を目指す人は、とりあえず何から始めればいいのか…
今日は、そんな話をしてみようと思います。
結論からいうと
どれが大事とかはない。強いて言うなら歌…
でも、演技だけは外してほしくないなぁ…
……なんて残尿感のある答え。。。笑
ちょっと長くなりますが、僕なりに掘り下げて答えてみようと思います↓↓
まず大前提として、
その作品の伝えたいメッセージを、自分という媒体を通してお客様に伝える(提示する)
というのが「ミュージカル俳優の仕事」だと思っています。
何を伝えたいか
そのために、
俳優として何ができるか?
これは僕の自論ですが、歌やダンス・台詞などは、
そのメッセージを提示するためのツールでしかありません。
脚本がより明確に、適切に伝わるように…
そのために「より強い表現」が必要となったシーンで使用されるのが歌やダンスだと考えます。
極論を言えば、
技術は「表現をより効果的にするための道具」でしかない。
ちなみに、「作品のメッセージを伝える」という表現を使いましたが、
舞台上で『作品のメッセージを伝えよう!』なんて思ってはいけませんよ。
伝わるのは「結果」であって、それ自体が目的になると
押し付けがましい鼻につく演技になってしまいます。
「感動してください」って圧強めに言われながら見る舞台ってしんどくないですか?笑
お客さんのことを考えるのは演出家やプロデューサー。
舞台上で俳優は目の前の相手役とシチュエーションだけに集中するべきです。
話が逸れましたが、道具(技術)を磨くことに必死になって、
本来の目的であるドラマの提示が抜け落ちては本末転倒ではないかという話です。
上手に踊ること、正しく綺麗に歌うこと。大事。
ゼッタイダイジ!!
でも、やっぱり芝居が抜け落ちた歌や踊りは見たくないかな…
役として生きられているか…これはもっと大事。
上手い人ではなく素敵な人でありたい。。。
技術だけではなく、役として魅力的でありたい。。。
ということで、ここで昔話をひとつ。
僕が劇団四季を退団して間もない頃…
大阪の小劇場で芝居をさせてもらった時のお話。
とある役者さんと僕の二人だけで踊るシーンをいただきました。
その役者さんは関西では有名な演技派俳優。
それはそれは素ん晴らしい俳優さんで、人間的にもとても魅力的な人。
でも…自分でいうのもアレですが…ダンスの技術では圧倒的に僕の方が上でした。笑
そりゃそうです。彼は、今まで「ダンス」なんてやってきてないのですから。
そのシーンの振り付けは、僕にとって技術的に難しいものではなかったのですが、ダンスをしたことのない彼は覚えるだけで大苦戦。振付を何とか覚えた後もダンスが形にならなくて…
それが、稽古中盤から状況が一変しました。
確かに、技術的なことは僕の方ができている。
なのに、彼のダンスに勝てない。
カンパニーのみんなも、誰も僕を見ていない。
一緒に踊っていても、彼の方が素敵なことが分かるんです。
ダンスを踊ってしまっていた僕に対し、
彼はダンスで演じていたんですね。
振付をダンスの動きとして捉えていた僕とは違って、
全ての動きを仕草として…役としての行動に置き換えていた彼。
見にきてくださったお客様も、彼の方を評価したのは言うまでもありません。
「ダンスの技術を魅せる」のではなく「役として誠実に生き抜く」
芝居(ドラマ)が前提になければ、ミュージカルでは歌も踊りも意味を持たない。
与えられた振付を、いかに役としての行動に落とし込めるか…
その作業こそが「稽古」なんだと痛感した出来事でした。
余談ですが…歌もダンスも、ある一定水準より突き抜けている人たちは芝居もできるんですよね。
技術のその先に踏み込んでいるから通じるものがあるんでしょう。
この話についてはまたいつか🖐️
ちなみに、
ミュージカル俳優
ミュージカルシンガー
ミュージカルダンサー
この言葉、あんまり好きじゃないんです。
頭に「ミュージカル」って付くと、一気に専門性が落ちる気がするの。
どれも平均的にだいたいやりますよーみたいな。。
あ、そうです。現役時代の僕です笑
この辺を自称する時って、どこかに「逃げ」がある気がする。。。
そうではなく、俳優が…シンガーが、ダンサーが、
それぞれの武器を持ち寄り、みんなで「ドラマをつくる」
あくまで主軸はドラマ。シチュエーション。キャラクターとしての行動。相手役とのコミュニケーション。
それを価値観の全く違うメンバーで探していく。。。
そんな創作環境って素敵よね。
決して、歌やダンスの技術を軽んじているわけではありません。
くどいようですが、歌や踊りの基礎・技術は絶対に必要です。
特筆するとすれば、ミュージカルにおいて「歌えない」は致命傷です。
常に致命傷を負いながら現場に立ってきた僕が言うので間違いないです笑。歌はいっぱい練習してください!
ですが、ミュージカルで歌ったり踊ったりする人間は、絶対的に芝居がベースにあるべきです。
戯曲とキャラクターがしっかり分析できて、キャラクターの人生を誠実に生きる。そのための技術。
何を表現するのか、したいのか。
日々のレッスンで、
・ただメロディをなぞるだけの歌になっていないか?
・なぜこの役はここでこの歌を歌う必要があるのか?
・この踊り(動き)をすることに必然性を持たせられるか?
・その行動をとることによって、誰にどんな影響を与えたいのか?
そんなことを考えてみるといいかもしれません。
ただ与えられたものを「こなす」だけではなく「思考する」…その癖をつける。
そのためには芝居のアプローチが効果的です。
てことで…
何から始めてもいいんやけど、そのジャンルを丁寧に突き詰めるのと並行して、芝居のレッスンはちゃんとした方がいいですよーって話でした。
ホント、歌とかダンスのレッスンは行くのに、芝居のレッスンに通う人が少なすぎるんだよなー
演技は別にレッスンしなくてもなんとなく出来るって思われてるのか……はぁ。
という業界志望者への不満。笑
ではまた🖐️
EspoirSTUDIO
住所:東京都板橋区大山金井町53−10ダス・レーベン B1
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